2020年はコロナに始まり、コロナに終わった1年でした。
12月には感染者も急増し、マスコミも相変わらず国民に不安と恐怖を煽っています。
コロナ自体の本質的な脅威論は、ここでは問題提起しません。
そもそも専門家ではありませんし、コロナ自体の脅威論にはほとんど興味がありません。
それよりも、世界各国が足並みを揃えて脅威論を訴え、国民の自由を半ば強制的に奪っている事実と、その背景の方が気になります。
変わり者の曲がった見方に感じるかも知れませんが、藤冨から見れば事実に裏付けされた見方なのです。
昨年の9月24日に、藤冨は本コラムで「第383話 予想される大不況への取るべき経営者の態度」として、リーマンショックとは比較にならないほどの経済破綻リスクが潜んでいることを指摘していました。
日経新聞等を読み、その時の破綻の引き金(トリガー)は、世界に眠るゾンビ企業5300社ではないか? とも感じていました。
▼予想される大不況への取るべき経営者の態度▼
https://www.j-ioc.com/wp2024/column/6588/
ソンビ企業とは、収益力や財務が弱い企業でも政府が金融機関に保証し、お金をじゃんじゃん貸して「延命」させてしまったために、借金の利払いを利益で賄えない企業を言います。
2020年12月現在は、どうでしょう?
コロナの影響で売上が下がった企業に、政府は大盤振る舞いで、企業に資金を無償提供または、返せないとわかっていてもお金を大量に貸出をしてきました。
誰が見ても「ゾンビ企業が大量に生産されている」のです。
実際、日経新聞では、2020年1月1日から、「ゾンビ企業」にまつわる記事が45記事も発信されています。
日本国内だけの問題ではありません。
世界規模で「ゾンビ企業」が増殖しています。
実際、中国では、投資家から調達した資金(社債)を返せない企業が増加の一途を辿り、2兆5千億円の元利払いが遅れているそう。
しかも国有企業の比率は4割にも達しています。
民間のみならず、政府からも悲鳴が聞こえる様になってきているのです。
今起きている事象を拾い上げると、コロナが、世界的なバブル崩壊のトリガーになる可能性は十分にあります。
したがって、今から正しい危機感を持つ必要があると藤冨は強く感じています。
そして、正しく現実を受け止める必要があります。
次に、正しい対処を持って、生き延びなければなりません。
正しい対処は、今から着手すべきです。
時代が変わってからでは、遅すぎます。
この過渡期が生まれ変わりのラスト・チャンスだと私は感じています。
どう変わるのか…。
業界によってケースバイケースでしょう。
飲食店と、病院経営では、採用すべき戦略は大きく異なりますから。
それでも、忘れてはならないのが「お客様は、どんな不況でも消費行動は起こす」という現実です。
消費者の目線に立って、いまお客様は何を求めているのか?
何に不安や不便を感じているのか?
どんな喜びを見出そうとしているのか?
絶えず、顧客の立場になって考え抜く必要があると確信しています。
私も皆様が何を求め、どの様な情報を欲しているのか…
今年1年間を振り返ってみました。
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上位10コラムを俯瞰してみると、売上を上げるための具体的アプローチに皆様ご興味をもたれている様です。
問題の本質を深掘りする方が個人的には好きなのですが…
それよりも、問題を解決する具体的な施策の方が分かりやすいのでしょうね。
2021年は、ピンチをチャンスに変えられる様な情報を意識して発信していこうと思います。
2020年は、藤冨のコラムをご愛読いただき有り難うございました。
皆様、良いお年をお迎えください。