先週書いたコラム(ブログ)「ポジショニングが明確だと将来の売上も明るくなる!」を読んだ方から、ご質問を受けました。
以前、講演会に参加してくれた水道工事の会社を経営している方からで、社名を伏せればブログ公開OK!との事だったので、スカイプでお話しましょう!!ということになりました。
で、早速スカイプIDをお伝えしアクセスしてもらったのですが、、、最初から受話器(?)の向こう側では、声が沈みがちでした。
「講演会で”あなたは何屋さん?”と聞かれて、ずっと考えているんですけど・・・ウチは、どう考えても水道工事屋でしかないですよ」
と、相当ぐるぐると考えていらっしゃったようです。
で、私は聞きました。
「●●さん、ひとつ簡単なアプローチがあります」
「なんですか?」
「もし、コレを競合他社がやってきたらヤダなーって思うことありませんか?」
「うーん、イヤなことですか? 値段を下げてくるとか?」
「たしかに・・・でも価格じゃなくて、サービス面でありません?」
「うーん、なんだろ・・・」
「・・・・・」
「じゃぁ、仕事の流れを整理してみましょう。どうやって顧客獲得していますか?」
「チラシまいたり、ホームページですかね」
「そこから問い合わせを期待しているんですね」
「えぇ、そうです」
「で、実際どうですか?」
「ある程度状況を聞いて、何分くらいで行けるか伝えてます」
「その時、お客さんは何て言います」
「ホームページには”いくらいくら”って書いてありますけど、おおよそどれくらいですか?と聞かれます」
「で、●●さんは、何て答えるんです?」
「現場を見ないとわからないので、現場に言って見積もりします・・・ですかね」
「現場を見ないとわからないのですか?」
「えぇ、おおよそは検討がつくんですけど・・・」
「大体、問い合わせから注文が取れる確率って、どれくらいですか?」
「ちょっとわからないですけど、五分五分って感じですかね」
「これが8割がた着実に受注に結びつけば、経営はよくなりますか?」
「そりゃ、全然違いますよ」
「どうすれば8割まで伸ばせますかね?」
「うーん、安心・・・ですかね???」
「お客さんは、何に不安を感じているんです?」
「そうですね・・・スグに直るのか、いつ来てくれるのかとか、ボッタくられないか、とか・・・そんな感じですかね。」
「となると、水道工事屋さんの前に、水道トラブル相談屋さんじゃないですかね?」
「はぁ、まぁ・・・」
「相談屋さんだったら、どんな仕事をすればお客さんは満足しますかね?」
「早く正確にアドバイスをくれることですよね」
「どうすれば、それが実現できますか?」
「状況を詳しく教えてもらえれば、なんとか・・・でも難しいかも」
「●●さんが、コレとコレをやってみて!と言えれば、詳しく聞き出せます?」
「そうですね」
「では、その質問表作れますか?いわゆるお医者の問診票です」
「えぇそれは多分できます」
「そんなの作って電話対応している水道屋さん他にいますか?」
「いや、この辺りにはいないです」
「例えば、相談屋さんとして新しい競合が出来てきて、こんな事をされたら、ウチの商売食いっぱぐれちゃうよ。という事ありません」
「あっ!!」
「なんですか? 何かヤラれたイヤな事が思い浮かびました?」
「はい・・・※$%※!※#」
「確かに・・・それはマズイですね。じゃぁ、自分から常識を壊しちゃいましょう!誰からやれたらアウトだけど、今●●さんがやれば、競争優位性が作れますよ。」
「確かにそうですね!ちょっと勇気が出てきました。頑張ってみます!」
どんな事業でも、必ず「成熟期」がやってきます。
成熟期の特徴は、同業種による競争環境から、異業種が参入してきて、異質な競争環境になることです。
ここで成長する企業は必ず「新たなポジショニングを創造」しています。
逆に、乗り遅れた企業、価格競争に飲み込まれ悲惨な状況に・・・。
そうならないためにも・・・ぜひ御社でも新たなポジショニングを創造してみませんか?