とことん「本質追求」コラム第407話 緊急事態宣言をチャンスに変える!

 

 

 

「世の中が低価格に慣れている状態の中、高価格戦略は成功するのでしょうか」

 

 

先日のコラムを読まれた読者さんから、質問(?)メールが飛び込んできました。

いつもながら、コラムの題材に使わせていただく事を了承頂き、お返事しました。

 

 

誤解のないように、予め申し上げておくと高価格戦略オンリー思想ではございません。

市場を絞りきって低価格戦略で攻める手法も取扱商品によっては、アリだと思っています。

 

大事なのは、価格と価値のバランスを取ること。

商品レベルの価値だけでなく、セールスポイントでの価値の伝達も含んでのバランスです。

 

高い、安いは、お客様が決めることです。

そのお客様が「この値段ならいいよね!」と思って頂ける「価格」に決定することが正しい姿勢だと考えています。

 

「値決めは経営である」

 

の著者、京セラの創業者 稲盛和夫氏は、価格に対する正しい考え方としてこう述べています。

 

「自社商品の価値を正確に認識した上で、販売数量と利幅の積が極大値になる一点を求めることです。その一点はお客様が最高に喜んで買ってくれる値段でなければなりません。」と。

 

どれほどの利幅を取ったときに、どれだけの量が売れるのか、またどれだけの利益が出るのかということを予測するのは非常に難しいことですが、自社商品の価値を正しく評価をする「努力」だけはできるはずです。

 

価格政策の良し悪し、成否の確率を考える前に、まずは顧客目線から物事を考え抜く努力が必要だと藤冨は考えます。

 

この努力をすることが、Amazon創業者のベゾス氏が言う「とにかく働いて、働いて」というフレーズに込められているのではないでしょうか。

 

アメリカ人の働くという概念は、思考要素が強いですが、思考=働く と捉える日本人は、意外にも少数派です。

 

しかし、ビジネスで成功を収めるためには、「PDCA(計画—行動—評価—改善)」が必須であることを前提にすると、「思考—行動—思考—思考」というプロセスを踏んでいることが当たり前のようにわかるはずです。

 

 

「思考=働く」ことの重要性は、過当競争時代や時代の変革期には、より高まっていきます。

 

 

そういった意味で言えば、今こそ「思考をする習慣」を身につけるチャンスだと思っています。

 

と言うのも、今のコロナ騒動は、とても嫌な予感がするためです。

 

先日、多角化経営をされているドクターから的確なコロナ対策情報を伺いました。

そのお話を聞く限り、学校休校もイベント自粛も効果が限定的であると思わざるを得ません。

 

それにもかかわらず、政府もマスコミも必要以上に騒ぎ立てて、国民に恐怖を煽っています。

 

しかも、今週末には総理大臣による「緊急事態宣言」を可能にする法案を通そうとしています。

 

緊急事態宣言??

 

何かきな臭いキーワードだったので、調べてみると、緊急事態宣言は国民を守るためではなく、政府の体制維持が目的であるケースが多いことがわかりました。

 

「やはり

 

というのが率直な感想です。

 

コロナを口実にして、国民に何かを隠したい事情があり、それを強化するために「緊急事態宣言」を可能にする特措法改正の成立を目指しているのでしょう。

 

緊急事態宣言が発動されれば、外出の自粛やイベント会場の使用制限などを求めることが可能となります。

 

 

今でさえ、飛行機に乗っても普段ならほぼ満席状態になる路線が感覚的な乗車率は3割程度。

飲食店に行ってもガラガラな店が多く、展示会などに至っては、見るも無残な集客状況です。

 

経済的な打撃は、現時点でも甚大です。

 

それに加えて、さらに緊急事態宣言などを出された日には、中小企業の中には廃業を余儀なくされるところが続出するのは火を見るよりも明らかです。

 

「コロナだからしょうがないよね…」

 

と、表面的な現象に踊らされている間に、政府は国民や企業活動に大きな不利益を与える「何か」を仕掛ける可能性がありますが、それ以前に売上減に泣く企業が続出するわけです。

 

 

生き残っていくためには、これをチャンスに変える必要があります。

 

  • 少子高齢化による国内需要のさらなる低下
  • 労働力としてのAIやロボット等の普及
  • デジタル通貨の将来的な出現と急速な普及

 

などなど、時代が大きく変わる中、次の時代における事業運営ノウハウを確立させる良いキッカケとして捉えることができれば、次なる時代でも成長できる企業に生まれ変われるはずです。

 

コロナを起因とした突発性不況が、構造的不況に突入する前であれば、ある程度の余裕があるでしょうから、この余裕ある時期を真剣に「働く(思考と行動)」ことが求められています。

 

どうすれば、売上減をカバーする「売上アップの対策」を講じられるか。

 

この課題に真正面から立ち向かうことで突破口はひらけます。

 

昨年の9月に書いた人気コラム「第382話 生存者(生存社)の条件」にも書いていますが、「絶滅」に立ち向かうための「武器」は、「学んで考えること」です。

 

そして、考えたことを実行に移し、売上アップ対策のフォーマット(事業運営ノウハウ)を固めることです。

 

資金的な余裕がなくなってからでは、身動きが取れなくなります。

 

今こそ「とにかく働いて、働いて…」次なる時代に対応できる事業運営ノウハウを固めていく絶好のチャンスなのではないでしょうか。

 

あなたは時代の変化を感じていますか。

これまでのやり方が、これからも通用しますか?

通用しないかも…と感じている方は、その対策案を考え抜いていますか?

そして、実行に移す段取りを整えていますでしょうか?