とことん「本質追求」コラム第375話 成長の芽は、不安の向こう側に存在している。

 

 

 

「前回のコラムは衝撃が強かったですね。ああやって整理すると確かに嫌な予感しかしません。我々も何かしらの対策が必要ですね」

 

 

先週のコラム「第374話 和暦が変わってから3年以内に大きな時代の変化が起きていた?!」は、反響が大きく普段の読者数の20%増し。

今年一番の読まれた記事でした。

 

先週一週間でお会いした方々の8割以上の方も、この記事の感想を言ってくださったのですが、思いのほか冒頭のコメントのように、不安を感じられた方もいらっしゃいました。

 

私は不安を煽るつもりは毛頭なく、いたずらに悲観的な未来を示した訳でもありません。

 

精神分析学の創始者であるフロイトは「私たちは正体がわかっているものに恐怖を感じ、正体がわからないものに不安を感じる」という名言を残しています。

 

不安は、対象が漠然としていて、何から着手すれば「心の動揺」から解放されるのか自覚することが出来ません。

そんな時に、漠然と感じていた不安が「現実」になるとパニックに陥りやすくなります。

 

反対に恐怖は、対象が明確なので、対策を立てることが出来ます。

恐怖は、すでに「現実」となっているために、ことが起きても冷静に対処できます。

 

 

したがって、漠然とした不安を明確にして、今すぐに“恐怖”を感じることは、将来のリスクを大きく軽減してくれることになります。

 

恐怖を感じれば「対策案」を考えざるを得なくなるためです。

 

前回のコラムは、そう考えての「発信」でした。

 

なお、恐怖に対峙するための対策案を考える時には、1点だけ注意が必要です。

 

漠然と「対策案」を探しても、見つかることは稀だからです。

恐怖に打ち勝つ対策案が中々見つからないと、また「不安」が芽生えてきます。

 

すると「私には能力がない」「私に出来るはずがない」と自己否定の想念が浮かび上がってきてしまいます。

または、「そんなことは起きるはずがない」と決めつけ、自己逃避に走る人もいるでしょう。

 

どちらも無自覚に「心に強いストレス」が生じてしまいます。

 

 

では、どのように「対策案」を探していけば良いのか?

 

 

その答えは「歴史に学ぶ」ことです。

 

ありきたりな答えですが、これこそ「不安」を一掃してくれるヒントを提供してくれます。

 

前回のコラムは、まさにそうした足がかりを提供しようと試みました。

 

 

大不況がやってくる!と言っても、全ての人に降りかかる火の粉ではありません。

 

藤冨も社会人になってすぐ「バブル崩壊」を経験しています。

また、2009年のリーマンショックも経験しています。

 

どちらも、一瞬たりとも「業績低迷」には陥りませんでした。

 

逆です。

バブル崩壊時は、コンサルティング会社に勤めていましたが、営業を積極化することで、業績を大きく伸ばしました。

決算前に、税理士から節税対策を促され、社員一同「韓国旅行」に出掛けたほどでした。

 

 

不況には、社会全体の空気が沈んでいきますが、この時に必要なのは「勇気」と「元気」です。

 

新しいビジョンを伝えられるような「営業の切り口」を武器にして、商談相手に「勇気」と「元気」を与えれば、自然と業績は浮上するものです。

 

これは根性論で言っているのではありません。

 

第二次世界大戦に負けた国民に、「強さ」という誇りを思い出させてくれた力道山が多大な人気を集めたのと同じ原理で、人間は「沈んでいる時」には自信を取り戻し、明るい未来を見たいものなのです。

 

日比谷図書館に行って、バブル崩壊後の新聞や雑誌を漁って読んだ時に気が付いたことがありました。

 

パワーストーンの広告が、華やかに紙面を彩っていたのです。

 

沈んでいれば、明るい未来を描きたくなる…。

これが歴史を振り返って気づいた「一つの真実」です。

 

他にもたくさんの真実があるはずです。

 

それを見つけるためには、「問い」を持って歴史を調べると、個人・法人問わず「己の未来を描くヒント」が見つかりやすいものです。

 

  • 資産バブルが崩壊した時に打撃を受ける業種は?
  • 倒産した会社の特徴は?
  • 生き残った会社が打った施策は?

 

  • 当時流行っていたものは何?
  • 流行の背景は?
  • イベントが発生してから5年後には、伸びていた産業は何?

 

個人でいけば

  • 不況に求人募集を積極的にしていた会社や業種はどこ?
  • 当時の給与所得の統計はどうなっている?
  • 当時成功した人はどんな行動をしていた?

 

 

など、今、不安を感じていることが、過去に起きていなかったか?

そんな視点で情報を収集すると、打開策のヒントが見つかります。

 

ただし、ネットだけでの情報収集では限界があるので、若い方はご注意ください。

 

ある時代の空気感を感じるには、当時の雑誌、新聞などのメディアがベストです。

記事だけでなく、広告なども見ていると、当時の時代の匂いを感じることができるからです。

ネットでの情報収集は、知りたいことを調べるには適しています。

しかし、感じたいことを、感じられるメディアではありません。

 

また、体系的に物事の理解を深める必要があるときは、やはり書籍が一番です。

著書と編集者が、頭に汗をかきながらまとめ上げているので、情報の深度が違います。

書籍を要約しているブログなどを見ますと、全体の骨子を掴むことはできますが、行動レベルまで落とし込めるほどの想像力は芽生えてきません。

 

神は細部に宿ると言われている所以だと思います。

 

 

将来起こるであろう未来への不安の大半は、人類が経験したことばかりです。

 

仮想通貨であろうと、人工知能であろうと、大きな概念で捉え直せば、過去に起きています。

 

仮想通貨は、物々交換時代から貝などの貨幣が生まれた時の市場インパクトと同じでしょうし、人工知能も、市場原理から見たら産業革命と同じ程度のインパクトだったはずです。

 

過去一度も人類が滅亡したことはありません。

 

歴史的にひどい現実を味わう人も大勢いますが、その時を転機にして、進化・成長してきた人々も大勢います。

 

歴史が証明していますが、ひどい現実を味わった人々の多くは、ラジオやテレビなどの大衆向けの浮ついた情報に踊らされ「真実を見抜いた情報収集」を怠っていました。

 

逆に進化・成長した人は、歴史や経済、心理学といった「世の中の動き」を勉強する真摯な態度をとっていたことが分かります。

 

不安の向こう側にしか、成長の芽は存在していないのですから、果敢に立ち向かうまでです。

 

攻撃は、最大の防御である。

これも歴史の教えです。

あなたは、将来の不安に対して、果敢に立ち向かっていますでしょうか?

 

 

追伸

 

これからの時代を見据えた「勉強会(仮称:Team Shinka)」を開催しようと思います。

 

個人、法人問わず「自ら変化を起こす力」が求められている時代ですから、己の「真価」を見極め、社会に貢献すると同時に自らの収益化を行えるまで魅力を「深化」し、仮説—行動を繰り返すことで「進化」し、成長していく…。そんな「学び合いの場(チームの結成)」が出来れば…と考えています。

 

8月24日(土)の15時から都内で「構想」を発表しようと思います。

ご興味のある方は、thank-you@j-ioc.com までご連絡ください。

まずは12名程度の少人数で始めたいので、先着順でチームメンバーを決定します!

 

■こんな方のご参加をお待ちしています。

  • 次なる時代でも、社会で活躍したい方。
  • 自己変革、自社変革を起こしたい方。

いずれも、個人、法人は問いません。

 

■こんな方は参加をご遠慮ください。

  • 情報収集したいだけで、受け身の方。
  • 利己的な方。

 

 

参加費:1000円(テストランのため会場費のみ頂きます)

日 時:2019824日(土)15時〜

場 所:参加者にお伝え致します。

 

※懇親会は、実費清算になります。(5000円程度で調整中)