「ホリエモンAI学校です。御社のホームページを拝見したのですが、今度コラボセミナーをしませんか?」
先日、弊社ホームページの問い合わせフォームに、興味深いオファーが舞い込んできました。
AIはビジネスにどのように活用できるのか?
その可能性を探るため、日本アイ・オー・シーでも、この1年さまざまな実証実験を進めてきました。
自社のホームページには、独自に営業ノウハウをトレーニングさせたChatGPTを掲載したり、OpenAI社とAPI接続して「とことん本質追求コラム」の内容を学習させる取り組みも行っています。(詳細は本コラムの最後でご紹介しています)
その様子を評価して頂き、コラボセミナーのご依頼をいただいたようです。
同校の代表とも会談して意気投合。
喜んで承諾しました。
さて、YouTubeを見ると、ホリエモンこと堀江貴文さんは「AIが進化すれば、面倒くさい人間はもういらない」と大胆な発言をされています。
どこまでAIが人間を代替していくかは分かりません。
しかし、私も多くの仕事がAIによって代替されると強く感じています。
・人が働き、顧客に貢献した結果、利益を上げる経営
・AIが働き、顧客に貢献し、利益を上げる経営
正直言って、顧客貢献という視点から見れば、どちらも変わりません。
先日、大手和食ファーストフードのお店で、洗い場のスタッフに「ごちそうさま」と声をかけて食器を戻したところ、完全に無視されてしまいました。
その瞬間、AIロボットだったら、どんなに忙しくても「ありがとうございます。またお越しくださいね!」と声をかけてくれるだろう、と感じてしまったのです。
経営者なら、こう思うはずです。
「お客様に美味しい料理を素早く提供し、満足して帰ってもらいたい」と。
それを人間が対応するのか、AI(ロボット)が対応するのか……。
顧客満足という目的から逆算すれば、優れている方が採用されるのは当然のことです。
このように書くと、人間を排除する主張に聞こえるかもしれませんが、本質的にお伝えしたいのはそこではありません。
まずは前提知識を共有した上で、本質について書き進めていきたいと思います。
インターネットが一般家庭に入り始めたのは、およそ30年前のことです。
ヤフーやGoogleに代表されるような「巨大企業」が産声を上げ、世界中の情報に誰でも簡単にアクセスできる時代が到来しました。
当時、私はマーケティング・コンサルタント会社に勤めていましたが、ボスの依頼で日比谷図書館や国会図書館に調べ物に行くことがよくありました。
それが、会社にいながら即座に知りたい情報を入手できる世界に触れ、ひどく興奮したことを覚えています。
ネットは「調べ物」に革命をもたらした「検索の時代」だったと言えます。
あれから30年。
2022年に彗星のごとく現れたChatGPTは、わずか2か月でユーザー数が1億人を突破し、史上最速でその規模に達したサービスとして注目を集めました。
日本アイ・オー・シーでもクライアントと共にさまざまな実証実験をしてきました。
☑ 提案書の作成
☑ ランディングページの制作
☑ 顧客マニュアルの生成
☑ 市場調査
☑ 顧客対応の自動化
などなど、人間に頼めば数時間、あるいは数日かかる仕事も、わずか3分で仕上がる様子を見て、クライアントも驚いています。
人材募集をしていた企業が、こうした現実を目の当たりにし、採用を見送るケースさえ出てきています。
「生成AIは使えない」と言う人もいますが、それは「プロンプト(指示命令文)」の書き方が悪いだけです。
的確な指示を出せば、文脈を読み取って最適な編集をしてくれるのが生成AIの魅力です。
生成AIは、言語のつながりを解析しているため、「情報編集の時代」と位置づけることができます。
つまり、適切なプロンプトを入力しないと適切な答えが得られないのです。
ところが……。
先週の水曜日(11月20日)、OpenAI社が「o1(オーワン)」という新たなサービスをリリースしました。
まだ一般には公開されていませんが、有償プラン利用者に向けて先行公開された画期的な生成AIです。
これまでのChatGPTは言語のつながりを解析していましたが、「o1(オーワン)」は概念のつながりを解析し、質問に対する答えを推論します。
言語そのものだけでなく、その背景にある概念や意味を深く解析し、関連付ける能力が飛躍的に高まっている可能性を感じます。
事実、物理、科学、生物の分野では博士課程の学生と類似のパフォーマンスを示し、国際数学オリンピック(IMO)の予選試験では83点のスコアを達成したそうです。(以前のモデルは13%の正答率)
※OpenAI社のブログより
Googleが「検索の時代」を制していた時代から、ChatGPTの台頭で「情報編集の時代」に入り、さらに今「思考の時代」へとITの世界は急速に進化しつつあります。
ChatGPTが誕生してから、わずか2年でこの進化です。
もはや普通の人よりも生成AIの方が賢く働く時代が、すぐそこまで来ています。
重要なのは、普通の人が賢いAIを相棒として活用し、賢い仕事をできるように成長することです。
今の時代、ワードやエクセルが使えない人は転職もままなりません。
これからは、それがAIになるでしょう。
つまり、AIを使えない人は、仕事ができないという社会的な烙印を押される可能性があります。
これは想像の話ではありません。
確実に訪れる現実です。
現在、賃上げ圧力が高まっていますが、中小企業がベースアップを実現するためには、大きく分けて2つの対策しかありません。
- 粗利益体質の強化
- 1人の人間が2倍、3倍の働きを実現できるAIの導入
御社では、生成AIを新たなリソースとして捉え、研究を進めていますでしょうか?
【編集後記】
日本アイ・オー・シーでも、実証実験として様々なテストをしています。
その一部をご覧ください。
▼拙著の内容を要約したり知りたいポイントだけ質問できるチャットボット▼
https://chatgpt.com/g/g-bfHBtR0Ze-bu-men-heng-duan-timutejia-kuzu-zhi-woyu-cheng-suru-chatbot-turu
▼JIOC営業メンター▼
日本アイ・オー・シーの営業ノウハウを学習させた独自ChatGPTを実証実験しています。
ぜひ触って頂き、感想を頂けると嬉しいです(現時点では無料でご利用頂けます)https://chatgpt.com/g/g-2H9Bx93dl-jiocying-ye-menta