とことん「本質追求」コラム第605話 営業マンのモチベーション向上は、仕組みで作る

最近、藤冨さんは、AIのことを研究したり、部門横断チームを作るべき!と色々主張していますが…どこを落とし所にしているのでしょうか?

先日、クライアント企業を訪問した際、社長から受けた質問です。

なるほど、コラムでは伝えていたつもりでしたが、体系立ててお話をしていたわけでないので、伝えきれていなかった…と反省しました。

今日のコラムでは、私たちが掲げた方向性(部門横断チームのススメ)とその方向性を歩み始めた背景について、お話ししたいと思います。

日本アイ・オー・シーは、ご承知の通り、営業戦略を立案し、その実行支援を行うことを生業としてきました。

波及営業というマーケティングと営業を融合したノウハウを確立してから、12年間。
5名の少数先鋭企業から、上場会社まで、様々な規模の様々な業種の売上向上策のお手伝いをしてきました。

振り返ると、数十億円の貢献度から、あれ?全く貢献できていない?といった失敗事例まで数多くのプロジェクトに携わってきましたが…

自分の仕事を振り返ると、シンプルな現実が浮かび上がってきたのです。

・売上利益に貢献できた企業は、売りモノの企画にまで言及させてもらったプロジェクト
・売上利益に貢献できなかった企業は、販売だけをサポートしたプロジェクト

キレイに振り分けることができたのです。


売りモノから滲み出るセールストークが、鋭ければ鋭いほど、売りやすさに繋がり…
売りモノに競争の優位性がない場合は、営業は腕力勝負とならざるを得なくなる。

本コラムでもよくお伝えしていますが、売りモノに競争力がない状態で売ってこい!と指示を出すのは、武器を持たずに戦場に出かけるのと一緒のこと。

無論、我々がサポートする際は、戦場で討ち死にするような営業マンを量産しないための「策」は練りますが、それでも何かしらの武器は必要となります。

その用意ができない場合…

残念ながら、成果を上げるようなお手伝いはできなかったわけです。


昨日ご紹介した「出版記念セミナーのダイジェスト版」でも、お伝えしましたが、戦略や戦術よりも「兵站(補給システム)」の下地づくりが、成果を上げるためには、欠かせない土台となるのです。

兵士に武器や食料、医薬品や治療薬などがなければ、モチベーションは保てないのと一緒。

営業マンも「競合に負けない提案」「前線でバンバン売っても安心できる組織的バックアップ」(補給システム)がなければ、モチベーションが上がらないのは、当然のこと。

だからこそ、売りモノと売り方を連動させ、営業マンが自信を持って売れる環境を作ることが大切。

そうした考えのもと、部門横断チームの作り、補給システム(兵站)を充実させる仕組みづくりを、日本アイ・オー・シーの新たな方向性として定めたわけです。

天才的軍人のナポレオンは「最良の兵隊とは戦う兵隊よりもむしろ歩く兵隊である」と巧みな戦略的機動によって有利な状況を作り出すことを得意としていました。

「リーダーとは希望を配る人だ」

というナポレオンの名言の根っこには、モチベーションの土台となる「補給システム(兵站)」の重要性が説かれていたのは、間違いありません。

これが、日本アイ・オー・シーが掲げた方向性と、その方向性を定めた背景となります。

まとめると、営業だけを部分最適しても売上利益は上がらないから、全体最適させるための「部門横断チーム」を作りましょうよ!

部門横断チームは、前線で戦う営業マンに「売れる提案(商品)」という【武器】と、「給与の原資(粗利益)」という【食料】を補給(兵站)し続け、モチベーションを高めるためのるために編成させるのですよ!

と言う主旨に賛同してくれる企業と共に、繁栄していくことが、我々の明確なる方向性です。

AI(人工知能)も、その一環に過ぎません。

現在、細かいチューニングをしている最中ですが、JIOC営業メンターというチャットGPT を構築しました。

▼オリジナルGPT「JIOC営業メンター」(開発中)▼

▶️ https://chat.openai.com/g/g-2H9Bx93dl-jiocying-ye-menta
(チャットGPTの有料版に加入していると、今なら無料でご利用できます)


「値段が高いと、商談が保留になりました。次どうすればよいですか?」
など、戦う武器を見失った営業マンを救うためのツールを開発している最中です。

藤冨の書籍(「ムリせずウソをつかず1億売れた営業トーク」と「営業を設計する技術」)を学習させているので、戦略と戦術双方からサポートできるよう設計しています。

これだけでなく、見積や提案書作成、営業フォローの体制づくりなど、AIの活用範囲は、まだまだ沢山あります。

営業マンが、商談だけに集中できる環境づくりは、成果に直結しやすくなりため、実力向上と比例して、モチベーションも向上します。

ニワトリも卵も同時に生み出す生産システムが、AIの台頭により見えてきたのです。

部門横断チームも、AIも、藤冨から見れば同一概念。
営業マンにモチベーション高く仕事してもらうための、仕組みづくりに他なりません。

御社は、営業マンのモチベーションが向上する「補給システム(兵站)」を整備していますでしょうか?