『LINEによる販促はブロックされるのが怖くて…取り組みに躊躇しているんです』
現在、見込客の集客から、商談獲得までのプロセスを見直しているクライアントさんが本音を打ち明けてくれました。
なかなか進まないな…と思って心配していましたが、真意がわかり納得。
しかしながら、行動が無意味にストップするのは、実にモッタイナイ。
このような不安は、よくあるケースなので、見込客を発掘する際の心構えとして、覚えておいて欲しいことを皆さまとも共有しておきたいと思います。
LINEはメールよりも、到達率、開封率が6倍以上も高いという統計があります。
さらにLINEの普及率が9割を超えているというデータもあり、LINEによる顧客とのコミュニケーションは、非常に効果的だと評価することができます。
その一方で、LINEによる広告は、3割程度ブロックされるという統計もあります。
効果的なコミュニケーションであるにもかかわらず、否定されるリスクに恐怖を感じる。
ここをどう判断するか?
ここが成功と停滞路線の「別れ道」となっていると言っても過言ではありません。
そもそも論で考えてみてください。
LINEをブロックされたことで、広告配信者は本当に「否定」されたのでしょうか?
逆の立場で考えたら、少し違う景色が見えてくるはずです。
例えば、スタバやユニクロからも、うるさいほどLINEから広告メッセージが流れてきます。
めちゃくちゃ立て込んでいるときに、広告メッセージが大量に流れてきたら、誰だってうざったい…と思います。
そのような時は、感情的にブロックすることもあるでしょう。
しかし、そこであなたはスタバの存在自体を嫌いになりますか?
「うるさい会社だなー。もう二度といくか!」とスタバに嫌悪感を抱くでしょうか?
LINEの広告程度で、スタバの存在自体を嫌いになる人はいないはずです。
広告とお店の存在価値は、まったく別モノなのです。
この事実を考えずに、問題を混在して捉え、やるべきことをやらないのは、多くのチャンスを失うことになります。
LINEに限らず、プッシュ戦略は、相手から拒否される確率が一定数ありますから、しっかりと現実を見極める必要があります。
テレアポや飛び込み営業は、9割以上は拒否されるし、FAXDMは時と場合によっては、ひどいクレームになることもあります。
売り手からの『予期せぬ情報発信』は、相手都合がわからないために、拒否される確率が一定数あるのは、ある意味当たり前なのです。
ただそうは言っても、売り手だって、無価値な情報を、提供しているわけではありません。
拒否する人達がいる一方で、喜んでくれる人達も、もちろん一定数存在しているはずです。
どのようなビジネスでも、ファンになってくれる人もいれば、無関心な人達もいます。
無関心な人達でも、タイミングによっては、関心を持ってくれるときもあります。
要するに、心構え次第、マインドセットの持ち方次第なのです。
ただし、プッシュ戦略を運用にのせる場合、基本『我々は招かざる客』だと認識した上で、様々な配慮をすることを忘れてはなりません。
最も大切な配慮としては、一瞬で、何を伝えたいか…がわかるようにし、相手の時間を無駄に奪わないことです。
必要ならば、見聞きするし、今不要なら、心理負担なく断れるように配慮する仕掛けをする必要があります。
激しいクレームになる場合があるFAXDMだって、紙を使って申し訳ない…と言う配慮を感じられるようにすれば、クレームは減少します。
配信日時にも気を配れば、さらにクレームは激減します。
飛び込み営業も、声がけせず、チラシを渡すだけにすることで、相手の恐怖を取り除く配慮をすれば、成果につながったケースはごまんとあります。
LINEだって、相手目線で必要な人に必要な情報を届けることができれば、レスポンス比率はメールと比較すると20倍以上もあがるのです。
つまり、やり方や内容次第で、歓迎されるか、拒否されるか…に分かれるだけなのです。
何度も言いますが、けっして売り手の存在自体を否定されているわけではないことを理解する必要があります。
拒否されるのが、嫌だから…とプッシュ戦略を全否定するのは、ある意味「自意識過剰」だと理解してください。
我々のビジネスは全ての人達に受け入れられる…と言う前提に立つからこそ、否定や拒否に耐えられないからです。
改めて考えれば分かることですが、全員に受け入れられるビジネスなんて、この世に存在しません。
我々を必要としてくれる顧客に出会う旅が、ビジネスの本質である以上、出会う努力を怠ってはいけないのです。
自分達が提供する商品やサービスの魅力を高め、誰にとって有益なのか…を見極め、未来客の心を震わせるような情報に磨きあげる努力をするマインドセットが大切です。
LINE販促やFAXDM、テレアポ や飛び込み営業は、顧客との関係を深めるための強力な接点となります。
しかし、それを使うには、顧客の心理を理解することが必要です。
顧客の心理を理解して、求める人達だけにしっかりと情報発信するマインドを持ってください。
それが、顧客獲得の最大の秘訣です。
御社は、我が社を歓迎してくれる未来のお客に出会うために…最大限の努力をしていますか?
[著:藤冨雅則]