とことん「本質追求」コラム第503話 時代の変化が掴める「3つのトリガー(引き金)」とは

 

第503話 時代の変化が掴める「3つのトリガー(引き金)」とは

 

「2022年は、どんな年になりますかねー。 藤冨さんはコラムでは「危機的状況」?って、言っていますけど、実際我々の業界にとって、どんな一年になるでしょうかね?」

 

クライアントさん企業との雑談の中で、年初らしい会話で盛り上がりました。

 

その中で、気になることがありました。

読者のみなさんがこれまでのコラムをどう受け止められているのか分かりませんが、藤冨は危機的状況にフォーカスをしたいわけではありません。

あくまでも、時代の転換点に来ていますよ! という発信をしているだけです。

 

そこを深掘りしたお話をしたら、「なるほど!なんかワクワクしてきましたよ!」と、上述の社長も元気になられたので、今回は皆さんにも「時代の転換点」について具体的なお話をしたいと思います。

 

そもそも、時代の転換点は、「特異な人物」「画期的なテクノロジー」「天変地異」が、トリガー(引き金)になって、次の時代へと移行していきます。

 

150年近く続いた「戦国時代」の幕を閉じたのは徳川家康ですが、そもそも天下統一を目指したのは、織田信長です。

信長は、決して私利私欲のためではなく、領地争いに明け暮れる大名たちをまとめるために、領地・領民・城郭を取り上げて公有化するために天下統一を目指していました。

 

織田信長と清州同盟を結ぶことなく徳川家康だけで天下統一が出来ていたか…というと、個人的にはあり得ないと考えています。

 

・戦費調達を目的とした「楽市楽座」の創設

・その軍資金をもとにし、兵士専業制を実現させた「兵農分離」

・そして、鉄砲の大規模な導入と、それを使いこなす戦術としての「鉄砲三段打ち」の開発

 

など、戦略、戦術、兵站の全てにおいて戦い方のイノベーションを起こした、織田信長。

本能寺の変で信長が自害した33年後に、家康が豊臣家を滅亡させ、戦国時代にピリオドが打たれましたが、織田信長という「特異な人物」がいたからこそ、時代に大きな転換点をもたらしたのは事実。

 

生きづらい社会が続き、限界が近づいたとき「特異な人物」が登場します。

次々とイノベーションを起こしている人物に着目する必要があります。

 

 

「画期的なテクノロジー」の登場も、時代に変化を与えます。

 

インターネットの登場によって、世界の時価総額ランキングが、ガラッと入れ替わりました。

身近な企業でも、ネット通販の市民権獲得やPOD(プリント・オン・デマンド)という手法で多種多様な業界が既存事業と新技術を活用して、新たな儲け方を作り出してきました。

言うまでもなく、今やどのような業種・業界問わず、ホームページを開設し、インターネットの影響を受けない企業はほぼ皆無と言っても過言ではありません。

 

そのようなネット社会に、大きく貢献したのが「スマホ」です。

スマホの本質は、電話ではありません。

いつも持ち歩く電話に「パソコン」機能を搭載したのが、イノベーションの本質です。

それにより一部のマイノリティが使っていた「パソコン通信」が「SNS」などに形を変え、個人と個人の繋がり方に変容をもたらし、これも商売に大きく影響を与えるようになっています。

 

ブラックベリーなどのスマホという概念が生まれる前の「携帯情報端末機器」もありましたが、素人でも使えそうな機器として登場した 「iPhone」によって、電話とパソコンの概念が大きく変わりました。

故スティーブ・ジョブズ氏は、iPhoneの製品発表会で「我々は電話を再発明した」と宣言し、会場をどよめかせました。

 

パソコン→インターネット→スマホと、大規模イノベーションが継承された結果、「仮想通貨(暗号通貨)」を生み出しました。

 

そして、次なる大規模イノベーションは、間違いなく「メタバース」です。

Facebookの創業者 マーク・ザッカーバーグが「今後10年収益を生まなくてもメタバースに年1兆円投資する」と宣言し、社名までも「メタ」に変更しました。

氏は、経営的な目的ではなく、「新しい素晴らしき世界」に全力投球すると意思表明しています。

 

年末最後のコラム「第501話 激動の時代!「勝者」となるために必要不可欠な「知識」とは」(https://www.j-ioc.com/wp2024/column/12175/)でも、お伝えした通り、時代が変われば、売り物、売り方ともに大きく変わります。

 

2003年会社を創業したばかりの頃、Amazonにクジレットカードを登録し、会社の備品等を購入している藤冨を見て、友人は「藤冨大丈夫か?クレジットなんか登録したら危ないぞ!」と忠告してくれましたが…

 

今や、誰もがネットにクレジットカードの情報を保存している時代です。

 

イノベーションには、多くの人が懐疑的な目で見ています。

普及学の観点から見ると、84%の人々は「新しい時代に対して抵抗するか、傍観するか」のどちらです。

逆に16%の人々が新時代での先行者になり、富を獲得します。

 

他、時代の転換となるトリガーは「天変地異」がありますが、これは説明するまでもないでしょう。

 

「特異な人物」の登場は、個人的にはホリエモンから目が離せないこと。

そして、「画期的なテクノロジー」の出現は、すでに出現していること。

 

特に、セカンドライフの失敗を経て、暗号資産の基礎技術であるブロックチェーンを利用し、メタバースが「仮想世界」と「現実」の融合を図る世界観が再トライしている現象は、間違いなく次の時代への橋渡しをする技術基盤になるでしょう。

 

十中八九、パソコン→インターネット→スマホ→仮想通貨(暗号通貨)→「メタバース」の流れの中で、富やビジネスを生み出すチャンスがあることは間違いありません。

 

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